トートロジー的になるが、コミュニケーションツールとしての英語ができるようになるためには英語を使うこと不可欠である。これは過去様々な人によって百万回以上語られているテーマであり、内容であり、結論も全て出揃っていることであると思うが、改めて卑近な例を用いて書いておきたい。
ここで意味する英語を使うということは、スマホの言語設定を英語に変えることではない。言語設定を英語に変えたとしても、英語を使っているとは言えないと思っている。なぜなら人間は普段言語情報ではなくアイコンなどの視覚情報でスマホを利用しているため、言語に関わらず(身体が)作業を覚えているからである。
むしろ、この文脈での英語を使うということは、スマホ操作の不明点について英語でグーグル検索することである。(スマホの言語設定を英語に変えようと試みるような)一定レベル以上の英語学習者であれば、不明点を英語で検索することは可能であると思う。しかし、多くの英語学習者はスマホの言語設定を英語にするが、分からないことがあれば日本語で検索して解決しがちである。
もちろんこれは英語を使うということの中での限られた一つの例でしかない。しかし、多くの人にとって、英語を話すことや書くことよりも、ハードルが低いと言えるだろう。
(単語を覚えるなどの)英語の勉強に取り組むよりも、まずは英語を使うことに意識を向けるべきなのである。その上で、最もハードルが低い手段から着手することが良いのではないかと考えている。