Nateの英語学習ブログ

CEFR C2 を目指す英語学習者のブログ

英語学習法の正解は複数存在する

だから、唯一無二の正解を探そうとしたり、自分の(考えた or 採用している)学習方法がたった一つの正解だとは考えない方がいいと思っている。

 

英語学習の定量目標が低位に定められている場合、学習方法の正解数の桁数は上がる。つまり、学習方法に関する情報が散乱している状態である。具体的に言うと「TOEIC 900 点取得」という比較的低い定量目標を掲げている場合、TOEIC 900点の取得経験のある一般人による「合格体験記」に数多く出会うだろう。しかし TOEFL 114点を目標に変えたケースでは、正解数がガクッと減る。これも TOEIC 満点という比較的低めの定量目標においての正解数と TOEFL 満点という比較的高めの定量目標においての正解数が異なるため、前者においては無料のブログ記事あるいは500円程度のゴミnote記事にアクセスできるだろうが、後者はおそらく予備校の仕事である*1

 

大量にある学習方法を抽象化すると、次の三点に凝縮されると思っている。①英語学習に時間を割くこと、②基本的にストイックであること、そして③決してあきらめない(=継続する)こと。この組み合わせの上に異なる素材/教材が乗っているだけだと思っている。特にインターネットにおいてはこのブログのように第三者にチェックされていないゴミ文章が大量に存在しているが、Google が答えを返してくれると信じている検索中毒者は内容の判断ができない。だから、ありがたがって新しい学習方法に飛びつき、結果挫折していくのである。

 

唯一の正解を求める人は、学校の勉強を一生懸命に取り組んだ人ではないかと思っている。書いてある情報を一旦正しいものとして受け取りがちな人である。たとえばインターネットで「英単語を10,000語覚えた!」と自己申告している人に対しては「aとかtheとかも数えているんですか?」「熟語や慣用句はどのようにカウントしているんですか?」「ちなみに母国語の語彙数はいくつですか?」と聞きに行こうとする姿勢を持っていないと、唯一の正解を探す旅に出てしまう。だから一旦、学習法には複数の正解が存在すると理解した上で、その複数の学習方法に跨って共通していることは何かを探すことが学習方法コレクターには必要なことではないだろうか。

*1:通ったことがないので推測の域を出ないが