Nateの英語学習ブログ

CEFR C2 を目指す英語学習者のブログ

発音のアンインストール

英語を学ぶにあたりいの一番にやるべきことは、義務教育などで身に付いている間違った英語の発音(いわゆるカタカナ英語も含む)を完全に忘れることである。これを可能とするのは、細かいフィードバックを受けながら発音を学習し直すことしかないのではないかと思っている。例えるならばスポーツのフォーム強制のようなもので、コーチによる個人化されたアドバイスや動画撮影による絶え間ないフィードックによる調整が必要となる。仮にコーチを見つけることができなかったとしても、お手本となる音声と自分の発音の録音を比較して聴き、お手本に近づくまで調整することで代用できると思っている。


詳細は『英語耳』などの書籍に譲るが、発音の理解がなければ、英語は聴こえない。聴こえなければコミュニケーションのスタート地点に立つことができない。これはコミュニケーションツールとしての英語の習得を目指す人にとっては大きな障壁となる(資格試験の英語とコミュニケーションツールとしての英語は別物だと考えている)。また、文法を理解していて多くの語彙を有していたとしても、正しい発音でなければ多くの英語話者に伝わらない(あるいは伝わるとしても相手に過大なストレスをかける)だろう。これもコミュニケーションツールとしての英語の習得を目指す人にとって嬉しくない結果である。


そして、発音のアンインストールから始めなければ、その後の英語学習が非効率的になる。たとえば、多くの人が音読を効果的な学習方法として薦めるが、間違った発音で音読すると、間違った発音が強化されてしまい、アンインストールするのが難しくなる。すなわち、発音を矯正するのが遅れれば遅れるほど英語習得の壁が厚くなる。


多くの日本人にとって真っ新な状態から英語学習を始めることは不可能である。だからこそ、最初にアンインストールすることを意識して、粘り強く発音に取り組む必要がある。